グリーンクリエイティブいなべ

【レポート】観光に関わる人材育成のためのインタープリター研修を実施しました

一般社団法人グリーンクリエイティブいなべは全国でも数の少ないインタープリター養成を行う一般社団法...

21
June
2024
投稿者:事務局

一般社団法人グリーンクリエイティブいなべは全国でも数の少ないインタープリター養成を行う一般社団法人をかしやの菊間彰氏を講師としてお招きし、市内の観光に関わる事業者やガイドなど21名を対象にインタープリター研修を行いました。

いなべ市は、里山の魅力あるモノ・コト・トキを創造するフィールドとして、宇賀渓のキャンプ場整備、阿下喜温泉のリニューアル、梅林公園の野遊びSDGsの拠点整備など観光拠点の開発を進めています。

観光需要が増える中、観光施設や宿泊施設等で、体験コンテンツを提供したり、町並や自然でのガイドを行う人材が不足しておりました。
そのような課題を解決するために、いなべの豊かな自然や地域の魅力を伝えるガイドスキルを身に付けるため、インタープリター研修を行いました。

インタープリターは、「知識」や「情報」を重視する従来型のガイドとは異なり、魅力が伝わる「アクティビティ」と呼ばれる体験を通じて伝えるガイドです。参加者が自ら魅力を発見し、気づくことのできるような体験をデザインし、それを通じて本質やメッセージを「伝える」ことがインタープリターの仕事です。

今回の研修では、青川峡キャンピングパーク及びNordisk Hygge Circles UGAKEIにフィールドを提供いただき、自然の中で、さまざまなアクティビティを体験したり、グループでプログラムを作って実践しました。参加者で感じたことや気づいたことを共有したり、プログラムに対してフィードバックしたり、さまざまな視点で意見を出し合い、参加者自身のフィールドやいなべ市内での実践に向けて取り組んでいました。
参加者同士の交流も生まれ、市内での連携したコンテンツなどの話もあがっていました。

また、今回の研修ではインタープリターのスキルと合わせて、自然体験活動指導者(NEALリーダー)の資格も取得しました。自然の中で感性を磨いたり、土地の伝統文化や食文化に触れたりと、専門的な知識と技術をもって自然体験活動の普及や振興に貢献するのが「自然体験活動指導者」です。本資格を活かして、いなべの自然や文化の魅力を伝えていきます。


研修を終えて、参加者からは
「ガイド側が答えを持たないという視点に驚きました。」
「インタープリテーションのガイドスキルは目からウロコでした。」
「喋りすぎない、否定しない、盛るのではなく削ぎ落とすことの重要性を感じることができた。」
「参加者皆さんからの様々な手法・着眼点があり、広い視野で考えることができた。」
などの意見があり、今までとは違う視点での新たな気づきが得られた研修となりました。

今回の研修では、いなべ市内の各フィールドでの実践をゴールとしています。
にぎわいの森をはじめ、青川峡キャンピングパークなどでインタープリターのスキルを活かしたさまざまな体験が提供される予定です。
ぜひ楽しみにお待ちください。