8月4日(土)新月
藤原文化センターにて、Inabe Green Lab. 2024 『夜空と本と過ごす日』を開催しました。
太陽が山に沈みゆく夕暮れ時
参加者の皆さんが藤原文化センターに集合。
地域の植物をあしらった、栞にもなる「名札」をおひとりずつに配布させていただきました。
植物は、今回のイベントで図書館の装飾を担当くださった、市内在住のフラワーアーティスト 柴田佳代子さんが、春〜夏に掛けて採取した藤原町の植物を押し花にして、一枚一枚丁寧に貼り付けてくださいました。
栞の帯の布は、市内出身の染色家 澤山桃子さんが藤原町で採取した「茜(アカネ)」や「ヤシャブシ」で染めた布をご提供くださいました。
季節のスープ
名札を受け取っていただいた後は、玄関前のアプローチにて、参加者全員で食卓を共に。
食卓には、参加者皆さまのご自宅付近からお持ちいただいた、地域の植物を花瓶に生けていただき、彩溢れる食卓に。
日が山に沈む刻をゆったりと体感しながら、参加者の皆さんで食卓を囲みいただいた、夏野菜のスープ。
藤原町に生まれ育った森友喜さん(ゆうき農園)が育てた、地域の夏野菜をシンプルに塩のみで味付け。
野菜の濃い旨みと甘みがぎゅっと詰まっていて、身体に染み入る美味しさでした。
夜の図書館
季節のスープを食べた後は…一夜限りの「夜の図書館」をオープン。
普段は立ち入ることの出来ない特別な時間。だからこその空間を演出いただきました。
植物装飾は、栞にもなる「名札」に地域の植物をあしらってくださった、柴田佳代子さんが担当。
身近な地域の自然に触れ、木々の中でゆったりとした夜の時間を過ごしていただくというコンセプトの元、近隣の森から採取いただいた木々たちを数時間で設営、組んでくださいました。
装飾用 植物:ヤブツバキ・ヒノキ・ケヤキ・ウラジロガシ・カラスザンショウ・アカメガシワなど
澤山ももこさんが自然素材で染めた布をあしらったティピも出現。
こちらは…パーマカルチャーデザイナーで木こりの田端昇さんが、地域の木材を使って組んでくださいました。
ティピ用 植物:スギ・ヒノキ・タブノキ・ニワウルシなど
照明がまるで木漏れ日ように木々の間から射し込み、まるで森の中に居るような心地に。
一夜だけでは勿体無い贅沢な空間となりました。
市の図書館担当者さんによる大型紙芝居の読み聞かせも実施しました。
星空観察会
今宵のメインイベント…夏の星空観察会。当日は空一面に厚い雲…。
一時はどうなることかと思いましたが、ホールでの星座のお話しの後には、雲が切れ星が現れ、アークトゥルス (Arcturus/うしかい座の一等星)や夏の大三角も確認できました。
敷物の上に寝転がったり、天体望遠鏡で観察するなど、夏の夜空を思い思いに満喫いただきました。
月が出て、星が瞬く…自然のサイクルを屋外でゆったりと体感いただいた当イベント。
参加者の皆さんには、「自然と本」、そして「この町・場所」にも、より一層親しんでいただくきっかけにつながると嬉しいです。
c r e d i t
今回のイベントには、藤原町在住のアーティストや農家さん、カメラマンなど…地域の皆さんに多方面でお力添えをいただきました。ありがとうございました。
参加者の皆さんにとって、地域の皆さんの活動を知るきっかけにつながればと思います。
【会場設計・ティピ制作】パーマカルチャーデザイナー 田端昇さん
【名札装飾布ご提供・ティピ布】染色作家 澤山桃子さん
【地域の植物を使ったフラワーブーケ】絵本とこども道具 kiwi
kiwiブーケ植物:クサギの花・セイヨウニンジンボクの花、実・ヤロウ・赤クローバー・ウツボグサ・セントジョーンズワート・ローズマリー・フェンネルの花など
【図書館装飾・デザイン】 フラワーアーティスト 柴田佳代子さん
【装飾サポート】彫金作家 柴田望さん
【企画進行】いっしょに子育ち親育ちなないろのわ 代表 才賀美奈さん
【季節のスープ調理・企画】ゆうき農園 森友喜さん
【星空観察会講師・企画】伊藤朝生さん、安田喜正さん
【運営サポート】正木亜希さん、水野友里さん
【撮影】梅山淳也(梅山寫眞店)
【企画運営】一般社団法人グリーンクリエイティブいなべ 荒木愛美・岡恵美
【主催】いなべ市
Inabe Green Lab.では…
足元や目の前に広がる自然だけでなく、さらに広い視野・視点で自然の魅力を知る体験を通して、地域の魅力や価値への気づきにつなげます。
▼ Inabe Green Lab.2024 イベントは全て終了しました。来年度開催をおたのしみに!