9月7日(土)今年も宇賀川(うががわ)であそびました!
普段流れが比較的ゆるやかな 宇賀川。
開催数日前に通り過ぎた台風の影響もあり、水量が心配でしたが、無事イベントを実施することできました。
逆に…台風のおかげ?で、川の透明度がより一層増し、参加者の皆さんはその美しさに魅了されていました。
ライフジャケットを付けて川の流れを楽しんだり、浮かんだり、水の中の景色を楽しんだりと…
思い思いに、自由に…川の中で過ごすこどもたちの健やかで輝かしい笑顔が、とても印象的でした。
たくさんの生きものとの出会い
この日の宇賀川は、普段よりも水量が多く透き通った水だったこともあり、たくさんの生きもの(水中生物)に出会うことができました。
参加者の皆さんは、いきものコレクションアプリ『イナッチュクエスト』を用いて、いなべ市の豊かな生態系を探索。
京都産業大学の学生さんと、Biom社さまには、地域の自然保全と活用について一緒に考える…そんな機会につなげるためのブースを出展いただきました。
身体をとおして「山・川・海」のつながりを感じることのできる、「食の体験」も実施しました!
【山の恵み】椎茸の醤油焼き体験
いなべ市は、清らかな水に恵まれた地域です。この地で育った椎茸は、肉厚で風味豊か。
今回は、藤原町立田地区にある秀真ふるさと農園さんが丹精込めて育てた椎茸を使用。
大安町の里山や森林を保全するNPO法人 竜の森林さんが間伐した木でつくった炭を使い、じっくりと焼き上げました。
仕上げに、貝のうま味が凝縮された「たまり醬油」を塗って…香ばしい香りとともに、噛むたび口いっぱいに広がる椎茸の風味を楽しんでいただきました。
【川の恵み】ニジマス(虹鱒)の塩焼き体験
藤原町にある養鱒場(鱒乃家)の鹿島さんが育てたニジマス(虹鱒)を塩焼きに。
藤原岳の麓から流れ出る湧き水で育った鱒は、甘みを帯び川魚特有の泥臭さを感じません。
鮮度の良い鱒を提供するために、生産地=消費地という観点を大切にしたいと思いから、30年ほど前に釣り堀として開業された鹿島さん。
塩焼きにする鱒は腹を裂かず、エラからハラワタをとる下処理が鹿島さん流。
普段、魚に触れたことの無いこどもたちや、魚が苦手なこどもたちも、自ら塩を付けたり、美味しそうに頬張って食べていました。
【海の恵み】しじみ汁体験
日々眺む鈴鹿山脈より、川を伝い海に流れ出るその場所で採れたしじみを食しました。
口いっぱいに広がる貝の風味、そして旨味がぎゅっと詰まった貝の身までも味わいました。
しじみの殻は、運営スタッフである、パーマカルチャーデザイナーで木こりの田端昇さんが持ち帰り、砕き、鶏の餌に。
鶏の卵の殻の栄養素になるようです。
今回のしじみは、北勢町阿下喜にある魚屋 魚佐太さんが仕入れてくださいました。
地域の木材を使った造作物
参加者の皆さんが安全に降りやすいように…と設計いただいた階段やステップ、そして水路を渡るための橋。
今年も田端昇さんが、地域の木々や周辺の流木などを集め、製作くださいました。
こどもたちにとっては冒険心をくすぐる仕掛けがいっぱい!
「川の恵み」ニジマス(虹鱒)の塩焼き体験ブースの囲炉裏も、地域の材を活用して造作いただきました。
川の水のはじまり
川の水は、私たち人間や、その他の生きもの、植物たちにとって、なくてはならない存在です。
地球の表面積の70% は海。地球の全水分の97% は海が占めています。
私たち人間やその他の生きもの、植物たちが飲める川や湖の水は、わずか0.01%なのです。
そんな水は、どこから、どのようにやってくるのでしょう?
海の水が太陽の光で蒸発し、雲が形成され、雨や雪となって、森の中に降ります。
そして、土の中にしみ込んだ水は、土の中をゆっくりゆっくり通るにつれ、不純物が取り除かれます。
もっと小さな不純物は、粘土などにくっつき微生物に分解されます。
そして、気体となり空気に流れたり、再び水にとけて栄養となり、川に流れ出ます。そして、また海へと…。
この循環で、海の水が全て入れ替わるのに4000年ほどかかるといわれています。
山があって、川があって、海がある。
そして、それぞれの場所に多くの生きもの、植物たちが存在しているのです。
「川の水のはじまり」ことば 谷英樹
ご参加いただいた皆さま
関わってくださったスタッフの皆さま
ありがとうございました!
Lab. T E A M – c r e d i t
【会場設計・デザイン・造作・企画支援】パーマカルチャーデザイナー・木こり 田端昇さん
【全体統括・進行・企画支援】いっしょに子育ち親育ちなないろのわ 代表 才賀美奈さん
【救護・企画支援】根っこを育む自然塾 代表 谷英樹さん
【いきもの調査】京都産業大学、Biom社
【椎茸の醤油焼き体験・企画】いなべ市 地域おこし協力隊 石井良汰
【ニジマス(虹鱒)の塩焼き体験・企画】赤星純子
【全体運営サポート・企画・運営スタッフ】人to暮らしto自然toつながるlab.の皆さま
順不同)正木亜希さん、日比美友さん、岩田はるみさん、水野友理さん、隈元寿実さん、神田このみさん、伊藤理恵さん、大川里美さん、堀内郁美さん、篠原史紀さん
【撮影】梅山淳也(梅山寫眞店)
【企画運営】一般社団法人グリーンクリエイティブいなべ 荒木愛美・岡恵美
【主催】いなべ市
▼ Inabe Green Lab.2024 イベントは全て終了しました。来年度開催をおたのしみに!