グリーンクリエイティブいなべ

Sweets Lab #1090 太田 好和さん

あの光景が、忘れられないでいる。 2016年8月に開かれた、にぎわいの森出店者と市民との交流会。...

23
December
2018
投稿者:企画部 政策課

あの光景が、忘れられないでいる。

2016年8月に開かれた、にぎわいの森出店者と市民との交流会。

ここで、大志のある一人の青年は大衆を前に、臆することなく言った。

「今は会社員をしているけど、いなべ市の食材で洋菓子を作る仕事がしたい」

その真っ直ぐな青年の目に聴衆の多くが、いなべの新時代を予感していたように思う。

あのとき、本当の意味で、いなべ市の大交流時代が始まったのではないか。

スイーツラボ太田さん6

あれから2年。

この青年は描いた夢、願い、いや、この街への祈りにも似た生業を具現化させた。

Sweets Lab #1090の太田好和さん。

昨今、ヨソモノが街づくりで注目されるが、太田さんは生粋のいなべ人だ。

スイーツラボ太田さん2

いなべ市員弁町上笠田の自宅に店舗と工房を構え、いなべ産の食材をふんだんに使った、いわば、いなべオリジナル・スイーツを販売している。

スイーツラボ太田さん3

その代表的な商品が、カタラーナ。

冷凍の状態で販売し、半解凍の状態で食べる、新感覚のスイーツだ。

濃厚なカスタードをベースに、表面に香ばしいカリカリのカラメルがのっていて、食感も楽しい。

このほかにも、ロールケーキ、フィナンシェ、クッキーなど多くの商品を販売している。

スイーツラボ太田さん4

スイーツ作りのきっかけは、小学生のときだそうだ。

調理実習で強く興味が沸き、それ以降、憧れに突き動かされて、長年かけてスイーツを作り続けた。

誰もが、幼い頃抱いた憧れをそのままカタチにするのは難しい。

太田さんはその憧れに、バニラエッセンスのような薫り高い「いなべらしさ」と、「ムラ文化に対する反骨心」というスパイスを独自でミックスして、自分だけのスイーツへと昇華させた。

スイーツラボ太田さん5

「ネット販売もいいが、対面販売も大切にしたい」と語る太田さんは、積極的に市内外でイベント等に出店し、出会いや交流の中で感性を磨いている。

いなべライフスタイルの夜明け。

夢を語った2年前の太田さんと、それを実現させた今の太田さんがオーバーラップする。

夢と憧れをつないだ自慢のカタラーナは、濃厚というより、豊かな味だ。

やがて、いなべ市はにぎわいの森がオープンし、都市住民との交流が広がる新時代へと突入する。

そのときに、太田さんのように、いなべ市の本当の豊かさを伝えよう。

豊かなのは、自然だけではない。

クリエイティブな表現世界も、人も、時間も、……そして、全てをひっくるめた人生も。

希望の方角である東の空を見てほしい。

ほら、もう、いなべの日は昇り始めているのだ。

Sweets Lab #1090  ]

【Credit】
〈撮影場所〉
Sweets Lab #1090

〈取材撮影ご協力〉
太田 好和さん

〈撮影/インタビュア〉
いなべ市役所 企画部 政策課
※一部でご本人提供の画像も使用

〈撮影場所〉
いなべ市員弁町上笠田