いなべは夏本番。
7 ⽉28 ⽇(⽇曜⽇)、今年も阿下喜地区に伝わる伝統⾏事「⼋幡祭」が開催された。
⼦どもみこし、阿下喜⼥みこし、⼤⼈みこし(あばれ神輿)全ての神輿が「サンヨ!サンヨ!」の掛け声で、町中を練り歩いた。
15 年前、地元を盛り上げたい、との熱い想いでスタートした阿下喜⼥みこし。
あばれ神輿の迫⼒さながらに、⼥みこしも負けてはいない。
⼒強い「サンヨ!」の掛け声と、重量ある神輿を担ぐ⼥性の姿は胸が⾼鳴るほどにかっこいい。
今回、阿下喜⼥みこしの吊り⼿代表(担ぎ手代表)近藤晴⾹さんと、運営代表の⽔元隆成さんにお話を伺った。
阿下喜で⽣まれ育った近藤さんと⽔元さんは、3 歳から⼋幡祭に参加していたという。
神輿を担ぐことは男性にのみ許されていた当時、祭が⼤好きだった近藤さんは「いつか⾃分も担いでみたい」と、強く思っていた。
そんな願いが叶って、⼥みこしを担ぎ今年で9 年⽬。今では近藤さんが吊り⼿代表としてチームを率いている。
「毎回神輿を担ぐ時、⼼が震え、本当に感動する。故郷であるこの阿下喜で、先祖代々伝統として守られて来た この祭を、今だけではなくこれからも世代を超えて受け継いでいきたい」と語ってくれた。
運営代表の⽔元さんは、「この祭を通して趣ある阿下喜の町を知って欲しい。そして、祭に出る、参加することが 何より楽しい、ということをこれからの世代の⼦どもたちにも知って欲しい」と話す。
祭は参加することに意味があり、体感するからこそ楽しい。
近藤さんや⽔元さんの背中を⾒て、この地の魅⼒に気付き、⼆⼈のようにこの地を愛し、伝統⾏事を守っていきたいと思う⼦どもや⼤⼈が⼀⼈でも増えることを願っている。
【Credit】
〈撮影場所〉
いなべ市北勢町阿下喜
〈取材撮影ご協力〉
阿下喜⼥みこし吊り⼿代表 近藤晴⾹さん
運営代表 ⽔元隆成さん
〈撮影・取材〉
いなべ市役所 企画部 政策課