地域に根差す商業施設。その連携のキーパーソンが、この人だ。
イオンモール東員の営業担当、田中亜弥さん。いなべ市員弁町出身、在住だ。
田中さんは、地域の団体や企業、行政などをテナントとうまく結び付けて商品開発をしたり、イベントを企画したり、PRしたりするほか、テナントの管理や店内の美観の維持、コロナ対策の指導などを業務としている。
これは、2020年9月17日(木)~28日(月)の期間、イオンモール東員で開催された、いなべ市の自転車旅の展示だ。
全国、津々浦々にイオンモールがあるが、この店舗には地域性があふれている。
このほかにも、これまでイオンモール東員では、いなべ市フェアや阿下喜のおひなさん、ツアーオブジャパンいなべステージ、フェアトレードなど数々の市内イベント告知に協力をしてくれた。
また桐林館や青川峡キャンピングパークといった市内各所で商品撮影を行い、広告チラシに掲載していただいたこともある。
田中さんは、地域の団体や企業、行政などをテナントとうまく結び付けて商品開発をしたり、イベントを企画したり、PRしたりするほか、テナントの管理や店内の美観の維持、コロナ対策の指導などを業務としている。
取材に伺った日、田中さんは業者と店内の飲食店の商品撮影を行っていた。
広大な施設内を縦横無尽に動き回り、何店舗分も商品を受け取っては、撮影場所へと運んで、業者に撮影内容の確認をする。
この日撮影したものは、新たな企画として近日中にお披露目されるそうだ。
華やかな店舗が並ぶ表舞台の背後で、田中さんを含めた社員の皆さんは人知れず、次の一手に向けた準備を進めていた。
「仕事では、情熱を持つことを大事にしています。どんないい企画でも担当者の熱意が伝わらないと形にならないんです」と田中さんは話す。
上司である小峰陽子さん(左:イオンモール東員 営業マネージャー)と一緒に談笑するタイミングで、田中さんはようやくリラックスした表情になった。
イオンモールには、小峰マネージャーのように全国各地からやってくる社員と、田中さんのように地元採用の社員がいて、東員はそのバランスがちょうどいいらしい。
田中さんを含めた地元採用の社員は地元を知っている強みがあり、その強みを生かせる環境がある。
田中さんは、プライベートではアウトドアやキャンプなどが好きだということだ。
いなべ市が現在、北欧のアウトドアブランド、ノルディスクと連携して宇賀渓で開発を進めているアウトドアフィールドの展開にも、関心が高い。
田中さんのような地元に感度の高い社員がいることで、単に地域に根差しているだけでなく、今後の広域回遊や連携商品の開発など、いろんな可能性が広がっていく。
イオンモール東員には、郷土の「色」がある。
田中さんのような地域に根差した社員がいることで、イオンモールは「どこにもある場所」から「ここにしかない場所」へと色彩を変化させるのだ。
今、日本中はコロナ禍という灰色の時代。
この閉塞感を打ち破る大きな武器の一つが、郷土の「色」ではないだろうか。
個性ある地元の人が参加し、自分だけの色を加えることで、イオンモール東員はグラデーションのある多様な場へと昇華することができる。
地元の息遣いと、普遍的な利便性をパレットの上で混ぜたような場所だ、ここは。
だからきっと、未来を描き出せるのだ。
【Credit】
〈撮影場所〉
〈取材撮影ご協力〉
イオンモール東員 営業担当 田中 亜弥さん
〈撮影・取材〉
グリーンクリエイティブいなべ
一部、いなべ市の画像を使用
〈取材日〉
令和2年9月1日